私は一人娘だったので、嫁いでから実家の墓参りは欠かさずに行っていました。しかし自分が高齢になったことから、実家のお墓をこのまま守り続けることが難しいと考えるようになりました。周囲にもお墓を維持することが難しいと判断した友人も多く、墓じまいをしたという話を頻繁に聞くようになりました。そこで自分もお墓を管理することに限界を感じていたので、墓じまいをすることに決めました。手続きは今までお世話になったお寺さんの了承を得ることと自治体の窓口で手続きをすることだけだったのでそれほど難しいとは感じませんでしたが、お墓におさめられていた遺骨をどうするか悩んでしまいました。かなりの量の遺骨がおさめられていたので、すべてお寺に預かってもらうのは不可能だと感じ、散骨することに決めました。散骨方法をいろいろ調べた結果、海に散骨する海洋散骨という方法が良いのではないかと考えました。しかし私は船が苦手で、足の都合の悪いことから、東京で海洋散骨のサポートしてくれている会社に代理で散骨してもらうことをお願いしました。遺骨を散骨するためにパウダー状に粉々にしてくれましたし、責任を持って散骨してもらえたので満足することができました。